抜け毛の要因

産後の抜け毛の要因は基本的には性ホルモンですが、それに加えて産後独得の事情が関わります。まずはストレス、精神的不安定、ストレスは全身で働く性ホルモンや自律神経系統の狂いを生み出します。毛細血管が狭まって、上手く機能しなくなるので余計に抜け毛が増えます。また、お子さんの世話で中々外出しない、車を使うということが増えてきます。足の筋肉が足りなくなってやはり血行が悪化し抜け毛が出現します。動画などで産後用のヨガを覚えてもいいでしょう。体を動かすことで、気分がすっきりするのです。
また、睡眠不足、赤ちゃんの夜泣きもそうなのですが産後の慣れない生活で疲れ果てて不眠症になることもあります。疲れすぎますと眠れなくなるものなのです。こういう場合は首の付け根、お腹の中央に軽くドライヤーをあてます。私はティーバックを出したものをビニール袋に入れてあてています。この部位は神経叢と言って神経の塊があるのです。温めることで緊張が緩みますし、産後の不安も軽減することがあります。あくまでも可能性ですが。抜け毛は神経とも関与が深いのです。
後は、ヘアケアの失敗も産後の抜け毛の要因になります。しっかりすすがないで慌ててお風呂から出ますと、シャンプーやトリートメントが残っていて菌の繁殖や、他の問題も起こします。紫外線や空調なども一般的な抜け毛の要因です。産後は特に肌へのダメージが顕著になりますので、的確な対処が必要となります。

毛周期と産後の抜け毛

私たちの肉体の部位の細胞には皆寿命があります。抜け毛というのは何らかの理由で寿命が来る前に抜け落ちてしまったものです。
産後の抜け毛で悩んでいる方に伺いますが、抜け毛をよく見てみたことはありますか。もし途中で、引きちぎれたようになっている場合、抜け毛でなく、切れ毛の可能性があります。また、抜けた髪を引っ張ってみてください。腰が無く、すぐにぷつりと切れる。または、粘り気が無くどこまでも伸びてしまうという時は髪の毛自体の強度が落ちているかもしれません。
産後の抜け毛であろうと、切れ毛であろうと基本的には肌を守ってしっかりとした毛が生えてくるように促すようにするのが基本です。
ここで、注意をしたいのはヘアサイクル、毛周期です。私達の毛髪は細胞の集合体です。真核細胞と言って中央の核とミトコンドリア、そして他の組織が集まっているのが私たちの細胞です。この細胞は定期的に死ぬのです。アポトーシスといいます。死ぬと言っても次に新しい細胞が毛髪になるために古い組織と入れ替わるのです。数年が通常の女性の髪の寿命です。
毛周期を理解することが産後の抜け毛の対処法の基礎です。毛根が育っていく成長期、成長が止まって抜ける停滞期、この時の抜け毛は産後でなくとも起きます。ただ、あまりにも長期間続く場合は産後の神経やホルモンバランスの崩れの抜け毛の可能性があります。最後は生えるまでの休止期です。この休止期の後に通常はまた新しい毛が交互に出てきますが抜け毛のままですと対策が必要になるのです。

毛細血管との関係

私たちの肉体は、動脈、静脈、そのほか多くの細い血管、毛細血管によって呼吸で得た酸素、そして食事で得た栄養をとって、老廃物を捨てています。頭皮は薄いのですが毛細血管は多くあります。頭髪は、表皮層、真皮層、その下の基底層周辺の組織が生み出すものですが、毛母細胞という毛を作る細胞に働きかける毛細血管があるのです。産後の抜け毛対策は血流量をあげて、栄養が行くようにすることも大切なのです。抜け毛対策の育毛剤を見てみますと多くが、マッサージしながら使うようになっています。
食事として抜け毛対策にとるといいのは白身魚や海藻、鶏肉、野菜類、大豆製品、発酵した乳製品などです。魚と肉は髪の毛を作るのに必要なたんぱく質が多く含まれます。大豆もそうですね。乳製品には寝つきをよくするトリプトファンが含まれています。海藻は髪の毛が生えてくるものではないですが、ヨウ素が今生えている髪を守ってくれますので、産後の抜け毛対策にはいいでしょう。海藻は腹持ちがよく水溶性食物繊維が多く含まれていますので、お腹のお掃除にもいいのです。糖質などの吸収もよくしてくれます。
また、皆様の中にカフェインや煙草、そしてアルコールがお好きな方はおいでですか。煙草のニコチンやタールは血管を縮めますので産後の抜け毛には不向きです。お酒も冷える要因になります。カフェインもコーヒー、緑茶は身体が冷えますので毛細血管の血の巡りが悪化することになります。なんでも駄目ですとストレスでまた産後の抜け毛を増やすことになるので、少し控えるつもりでいるといいですね。